

銘柄の分析方法は分かったけど、正しいのか自信ない。

そもそも分析するのが面倒くさい。

銘柄分析はしてみたけど、購入タイミングが分からない。
分析結果が正しいのか不安ですよね。
分析は面倒かも知れません。
でもそこは一踏ん張りして欲しいところですが笑。
ということで、私の分析結果を紹介します。
私も間違いがあるかも知れません。間違いがあったらぜひ教えて下さい。
一緒に切磋琢磨して、配当金の貰える生活を送りましょう!
本記事では、私が実践する“15のチェック項目”に基づいた日本の高配当株の分析結果を紹介します。

貯金習慣もなかったアラフォーサラリーマンの私が、金融投資で月3万円収入を増やし、毎年家族で旅行にいくことが出来ています。
投資を上手にコツコツ行えば、誰でも月3万円収入を増やすことができますので、最後まで、そして色々な記事を読んでください。
高配当株評価 三菱HCキャピタル(8593) 15項目チェック 2025年7月23日時点
先に、結論です。
15項目中10項目が◯
購入判断の起点は、配当利回り4.9%の到達。
営業CF、現金等の赤字や減少傾向は注視必要。
27年連続増配・高ROEなど魅力も多いので、監視継続の価値は十分あり。
安定成長×高配当×連続増配を重視する人におすすめの名柄!

1項目ずつ解説したいと思います。
1.配当利回りのチェック(足切りライン)
基準① (足切り)配当利回り:3.75%以上 基準達成⭕️
はじめに配当利回りです。
2025年7月23日現在の配当利回り(1株配当)は4.09%です。(引用:Yahooファイナンスより)
基準は3.75%以上なので、基準達成◯です。
(引用:Yahooファイナンスより)
2.割安度(価格の割に価値があるか)
基準② PER:15倍未満は、基準達成⭕️
次に、割安度を確認します。まずは、PERです。
2025年7月23日現在のPERは9.87倍です。(引用:Yahooファイナンスより)
基準は15倍未満なので、基準達成◯です。
(引用:Yahooファイナンスより)
基準③ PBR:0.5〜1.5倍は、基準達成⭕️
次に、PBRです。
2025年7月18日現在のPBRは0.88倍です。(引用:Yahooファイナンスより)
基準は0.5〜1.5倍なので、基準達成◯です。
(引用:Yahooファイナンスより)
3.業績と財務(好業績を継続できるか)
基準④ 売上高:増加傾向は、基準達成⭕️
次に、業績と財務を確認します。まずは、売上高です。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2024/03期は、1.95兆
2025/03期は、2.09兆
基準は増加傾向なので、基準達成◯です。
(引用:IR BANKより)
基準⑤ EPS:増加傾向 基準達成⭕️
次に、EPSです。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2025/03期は、94.19円
2026/03期予想は、111.45円
基準は増加傾向なので、基準達成◯です。
(引用:IR BANKより)
基準⑥ ROE:8%以上 基準達成⭕️
次に、ROEです。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2026/03期予想は、8.94%
基準は8%以上なので、基準達成⭕️です。
(引用:IR BANKより)
基準⑦ 営業利益率:10%以上 基準未達❌️
次に、営業利益率です。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2025/03期は、8.95%
基準は10%以上なので、基準未達❌️です。
(引用:IR BANKより)
未達成❌️なので、その要因を検討します。
15項目の基準は一般的な基準なので、達成していない場合は当該企業の事業特性が要因であると考えられます。
三菱HCキャピタルは、リース・ファイナンス事業を主軸としており、以下の事業特性が要因と考えられます。
① 資産を多く抱える業態
・自社で大型設備や機器、車両などを保有し、それを顧客に貸し出すビジネスモデル
・そのため売上高(=リース収入等)に対する利益率は相対的に低くなる傾向
②利ザヤで稼ぐモデル
・リース料や金融収益と調達コスト(借入金利)との差で収益を確保
・売上高が大きくなる一方で、営業利益率自体は10%未満に収まりやすい構造
ということで、事業特性上、未達は仕方がないということになります。
一応、業界水準であることを確認します。
バフェット・コードというサイトが便利なので、見てみましょう。
東京センチュリーの営業利益率は8.6%、みずほリースの営業利益率は7.0%、芙蓉総合リースの営利業利益率は9.5%であり、これらの数値と比較しても三菱HCキャピタルの8.95%は業界水準といえます。
(引用:バフェット・コードより)
つまり、営業利益率については、未達成であるものの業界としては標準水準であり、購入を妨げるほどではないと言えます。
基準⑧ 自己資本比率:40%〜80% 基準未達❌️
次に、自己資本比率です。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2025/03期予想は、15.2%
基準は40%〜80%なので、基準未達❌️です。
(引用:IR BANKより)
未達成❌️なので、その要因を検討します。
15項目の基準は一般的な基準なので、達成していない場合は当該企業の事業特性が要因であると考えられます。
三菱HCキャピタルは、リース・ファイナンス事業を主軸としており、以下の事業特性が要因と考えられます。
① 資産を多く抱える業態
・自社で大型設備や機器、車両などを保有し、それを顧客に貸し出すビジネスモデル
・よって「資産規模が非常に大きく」なる一方、自己資本は抑えめでも事業が成り立つ
・総資産に対する割合としての自己資本比率はどうしても低く見える
②レバレッジ活用が前提のビジネスモデル
・顧客への貸出やリースの原資を、低コストでの資金調達(社債や借入)で賄う
・「低金利で資金を借り、それを利回りの高いリースへ」という 金融業特有の利益構造
③信用力が高く、必要な時に資金を調達できるグループ体制
・三菱UFJグループに属し、社債や借入の調達環境が非常に良好で、「いざとなればすぐ借りられる」という体制があるため、無駄に現金を抱える必要がない。
ということで、事業特性上、未達は仕方がないということになります。
一応、業界水準であることを確認します。
バフェット・コードというサイトが便利なので、見てみましょう。
東京センチュリーの自己資本比率は15.0%、みずほリースの自己資本比率は9.8%、芙蓉総合リースの自己資本比率は13.3%であり、これらの数値と比較しても三菱HCキャピタルの15.2%は業界水準といえます。
(引用:バフェット・コードより)
つまり、自己資本比率については、未達成であるものの業界としては標準水準であり、購入を妨げるほどではないと言えます。
基準⑨ BPS:増加傾向 基準達成⭕️
次に、BPSです。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2024/03期は、1,174.87円
2025/03期は、1,246.64円
基準は増加傾向なので、基準達成◯です。
(引用:IR BANKより)
基準⑩ 営業CF:黒字&増加傾向 基準未達❌️
次に営業CFです。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2024/03期は、▲491億円
2025/03期は、▲2,969億円
基準は黒字&増加傾向なので、基準未達❌️です。
(引用:IR BANKより)
未達成❌️なので、その要因を検討します。
15項目の基準は一般的な基準なので、達成していない場合は当該企業の事業特性が要因であると考えられます。
三菱HCキャピタルは、リース・ファイナンス事業を主軸としており、以下の事業特性が要因と考えられます。
・総合リース会社の営業CFは、営業活動の拡大によるリース債権の増加や貸付債権の増加が見られるため、マイナスになりやすい構造です。
一方で、営業CFの赤字幅が年々拡大している場合は、回収遅れや資金繰りの悪化などの兆候もあるので、注視が必要です。
基準⑪ 現金等:増加傾向 基準未達❌️
次に現金等です。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2024/03期は、3,353億円
2025/03期は、2,908億円
基準は増加傾向なので、基準未達❌️です。
(引用:IR BANKより)
未達成❌️なので、その要因を検討します。
15項目の基準は一般的な基準なので、達成していない場合は当該企業の事業特性が要因であると考えられます。
三菱HCキャピタルは、リース・ファイナンス事業を主軸としており、以下の事業特性が要因と考えられます。
・総合リース業としての現金減少は成長投資に向けた資金活用として自然。
ただし長期に減少が続き、なおかつ営業CF・フリーCFもマイナスなら資金繰り悪化の兆候として注視が必要です。
4.株主還元(配当金を継続できるか)
基準⑫ 1株あたり配当金:増加傾向 基準達成⭕️
次に、株主還元として1株あたり配当金を確認します。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
2025/03期は、40円
2026/03期予想は、45円
基準は増加傾向なので、基準達成⭕️です。
(引用:IR BANKより)
基準⑬ 配当性向:30〜50% 基準達成⭕️
次に、株主還元として、配当性向を確認します。
IR BANKというサイト、または企業の決算短信で確認します。
来期の予測は、決算短信で確認できるので、決算短信で確認します。
2025/03期は、42.5%
2026/03期予想は、40.4%
基準は30〜50%なので、基準達成⭕️です。
(引用:2025年3月期 決算短信 三菱HCキャピタルホームページより)
5.将来性と購入検討基準(将来性があるか・購入を検討する基準の利回り)
基準⑭ 事業の将来性:事業の成長可能性があるか 基準達成⭕️
最後に、将来性と購入検討基準です。
まず、事業の将来性を企業の中期経営計画をIR関連ホームページで確認します。
三菱HCキャピタルの中期経営計画では、近い未来から中長期を見据えて、以下のような事業に投資を行っていくことが分かります。
- 収益性向上を目的としたポートフォリオの入れ替えとして、海上コンテナや新型航空機へ投資
- 可能エネルギーなどの脱炭素関連事業(European Energy(EE)、水素供給など)へ投資
- モビリティ事業のDX化へ投資(EV、物流事業)
基準は、事業の成長可能性があるかなので、基準達成⭕️です。
基準⑮ 検討基準配当利回り:過去10年実績値&3年間の毎日の値から2番目に高い値 基準達成❌️
最後に、検討基準配当利回りです。
過去10年実績値はIR BANKで確認し、3年間の毎日の値から2番目に高い値は、バフェット・コードで確認します。
IR BANKによる過去10年間の実績で、1番高い数値は4.91%、2番目に高い数値は、4.82%です。
バフェット・コードによる3年間の毎日の値で、1番高い数値は約5.06%、2番目に高い数値は、約4.9%です。
以上より検討基準配当利回りは4.9%となります。
そして、2025年7月23日現在の配当利回りは4.09%なので、基準未達❌️です。
(引用:IR BANKより)
(引用:バフェット・コードより)
6.会社概要
最後に、数値の基準以外の高配当株投資にとって重要な項目をまとめます
(1)業界
三菱HCキャピタルは、その他金融業に分類されます。
長期投資には分散が大切ですので、様々な株を買って特定の銘柄や業界に集中ししていないことを確認するために、銘柄毎の業界を把握しておくことが重要です。
(2)景気敏感株 or ディフェンシブ株
三菱HCキャピタルは、景気敏感株に分類されます。
景気敏感株とは、配当金が増減しやすい銘柄です。配当金が多く貰える時もあれば、そうではない時もある銘柄です。
ポートフォリオ全体で景気敏感株とディフェンシブ株をバランス良く持つことで、配当金が安定し、増加することにつながります。
(3)会社概要
三菱HCキャピタルは、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の総合リース会社です。
(4)主力事業
三菱HCキャピタルは、国内外で金融サービスや環境・エネルギー関連にも展開する資産運用型のビジネスモデルを主力としています。
(5)成長事業
三菱HCキャピタルの成長事業は基準⑭で確認したとおり以下と考えています。
- 収益性向上を目的としたポートフォリオの入れ替えによる、海上コンテナや新型航空機へ投資
- 再生可能エネルギーなどの脱炭素関連事業(European Energy(EE)、水素供給など)へ投資
- モビリティ事業のDX化へ投資(EV、物流事業)
(6)連続増配期間
三菱HCキャピタルの連続増配期間は、27年間の予想です。(2026/03予想を踏まえる)
これだけ長期間に渡り増配してくれることは本当にありがたいです。
連続増配期間は日本で第3位です!(第1位花王、第2位SPK)
長い期間の増配は、企業がしっかりと業績も伸ばしながら、株主還元として配当金を出すという考えを持っているということです。
つまり、高配当株投資の銘柄として信頼できるということになります。
(7)非減配期間
三菱HCキャピタルの非減配期間は、連続増配期間と同様に27年間の予想です。(2026/03予想を踏まえる)
連続増配期間ほどではないですが、この期間が長いほど、高配当株投資の銘柄として信頼できるということになります。
高配当株評価 三菱HCキャピタル(8593) 15項目チェック 2025年7月23日時点
以上をまとめると、8593 三菱HCキャピタルについての15項目チェックの結果は以下のとおりです。
15項目中10項目が⭕️
購入判断の起点は、配当利回り4.9%の到達。
営業CF、現金等の赤字や減少傾向は注視必要。
27年連続増配・高ROEなど魅力も多いので、監視継続の価値は十分あり。
安定成長×高配当×連続増配を重視する人におすすめの名柄!

投資を行う時には以下の注意点を確認ください。
- 投資をする前には、必ず家計管理をして投資に充てられる資金の見える化と確保しましょう。
- 購入にあたっては、ポートフォリオのバランスを確認してください。
- 購入にあたっては、ご自身で本サイト以外の情報を確認いただき、最終的な判断はご自身でしていただきますようおねがいいたします
- 本サイトの記載内容の誤り及びこの情報に基づいて生じたトラブル、損失、被害について、情報提供者は一切の責任を負いません。
また、金融投資をするためには証券口座が必要です。
オススメの証券口座は
- SBI証券
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しっかりと勉強して、高配当株を実践し、お金を増やして、お金を増やすこと以外にも時間を使えるようになりましょう!
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